精神的にも肉体的にも潰れてしまい、どん底を感じているのに、まだまだ沈んでいきそうに感じる時があります。まさしく今です。「死にたい」と思ったとき、誰かしらの顔が思い浮かび、思いとどまります。
「空けない夜はない」と言われますが、それは夜明けの時に思うことで、どん底の時はその様に思えないのです。
何度もつぶれ、立ち直れず、底辺をさまよい続けています。でも、どん底でも何かを信じています。それはなんなのか、神様なのか、仏様なのか、ご先祖様なのか、何を信じているか分かりませんでしたが、何かを信じて生きていました。
ただ、何かを信じている一方で、誰にも頼れない自分がいて、そこまで辛いなら何かに頼れば良いのに、縋れば良いのに、何でも良いから心の拠り所があれば多少なりとも楽になるのに、素直になれない自分もいます。
殻の中に閉じこもって、抑圧を自分に課して、気持ちや欲求を殺して、結果として趣味がなくなり、喜びも無くなり、感情が無い性格へと行き着いてしまっている気がする。嬉しいとは何か、悲しいとは何か、楽しいとは何か、よくわからない。
会社帰りの徒歩1時間程の道のりで、前述の様な事を数週間悶々と考えていた。考え続けると何かしら答えが見えてくるもので、何を信じているかに対しては答えらしき解が見えた気がする。
困った時も、血の気が引くような事態も、路頭に迷う様な問題も、全ては自分自身で行動して解決しなければ、何も起きないし何も始まらない。全ては自分次第で誰も助けてはくれない。自分を信じなければ、今こうしてここに生きていないと思う。
ただ、自分以外の誰かを信じる術を知らないのは致命的で、常に孤独が隣り合わせで、時として自分の殻に閉じこもることも多々あった。
今までは自分を鍛えるためにチャレンジしたり、無謀なことをしてきたし、それが成長の糧になると考えてきた。でも、何だかバカバカしくなってきた。人生、楽しく生きないと。
不安になることも、嬉しいことも、ムカつくことも、何事も自分次第でなんとでもなる。少しずつではあるが、そう思える様になってきた。
あと少し、あと少しだけ自分に我がままになれさえすれば新しい世界が待っている様に感じている。
これからは少し楽に生きていこうと思う。