プラスチックは私達の生活を便利にしてくれる一方で、生態系や人体への影響、自然環境への負荷など、人間ではコントロール出来ない事が起きています。
多くのプラスチックは、自然にはない化合物のため、目に見えないほど細かくしても、腐敗することなく、環境に残ってしまうため問題となっています。
回収出来ないプラスチック
自然環境に残るプラスチック問題、例えば、目視で確認できる大きさのプラスチックであれば、それを回収する事は可能かもしれません。
しかしながら、目視では見えないマイクロプラスチックの回収はおそらく不可能とおもわれます。
さらに、深海に堆積すればなおさら回収出来ません。
挙句の果てには食物連鎖の作用で、マイクロプラスチックが食卓へと並ぶことになるでしょう。
服からも!?
そのマイクロプラスチック、近頃ようやくクローズアップされるようになりました。そのため、今から始まる問題と錯覚してしまいます。
しかし、このマイクロプラスチックは、化学繊維が開発され、利用され始めた時から排出されていると思うのです。
私事ですが、新しく買った赤色の洋服を着て、一日部屋で過ごしたときの話です。
モップ(クイックルワイパー)で8畳ほどの床掃除をしたのですが、モップには赤色の細くて短い繊維がビッシリ付着していました。間違いなく新しく買った赤色の服の繊維です。一つの服で驚の量です。地球規模で考えると途方もない量です。
今からできる対策
衣・食・住に欠かせないプラスチックを無くすことは出来ません。しかし、間違いなくプラスチックの代替を考えなくてはならないと思うのです。直近ですと、ストローの代替品が記憶に新しいと思います。
次はペットボトルの代替が現実的かと思います。多少は不便ですが、ガラス、スチール製容器の利用を再考するべきと思います。割れる、重たい等の不便はありますが、マイクロプラスチックが引き起こすであろう問題と比較して、それは大きな問題となるのでしょうか。人間が困るだけだと思いますが、生死には直結しないかと思います。
私達が過去から受け取ったモノ
今の私達は「未来の子供達に残す綺麗な地球」を意識しながら環境問題に取り組んでおり、温室効果ガスの抑制には力を入れています。しかしながら、プラスチック問題にも同じくらい力を入れて対策しなければならないと思うのです。
今起きている環境問題は、化学工業がもたらした産物であり、当時の人類が未来の私達(今の私達)に残した問題です。化学工業の発展に貢献した方や、産業システムを整備した方は、まだ現役で働かれていて、場合により「社会を動かし変えられる立場」の人もいるかと思いますから、この課題に目を向け、社会の仕組みを変えるような取組を切望します。
勿論、プラスチック関連の産業で生活している方も多くいますので政治的な補助も必要と思います。
まとめ
温室効果ガス問題は現在進行形で進んでいる問題ですが、マイクロプラスチック問題は、進行形でもあり更に先の次元へと移行し拡大しながら元には戻らない状態であることを認識するべきです。
私達は社会に生かされています。それ故に、個人が声を上げても何も変わらないのが現実です。しかしながら、力を合わせ大きな声にする事で社会を変えられる可能は皆無ではないと考えます。そのため、機会があるたびに訴え続けたいと思います。
まず初めに、この場で、、、、